《予告編》ここはどこでしょう。
ここはどこでしょう。
否めない、ゴー○トオブツシマ感。
予告編という名の自分の尻たたき。ブログ更新しなさいな。
金刀比羅宮
門前はかなり観光地。
車も参道沿いの駐車場のようなところに停められたため、ほぼ歩く必要なし。
しかし、本殿までの道のりはここからである。
ひたすら階段が続く。
この階段は、御本宮まで785段あるという。
金刀比羅宮の総門である大門。さて、ここから神域だ。
大門をくぐってからも階段が続く。
通常の神社だったら、鳥居があって本殿があるのが一般的だが、本殿までの道のりが遠い。
寺でいう山門のようなものまである。
これは「一生に一度はこんぴら参り」と言われるほどだ。
さすがの規模と風格だ。
参道の途中には社が多くある。信仰の証か。
本殿かと見紛うほど立派な建物まで出現。
後に調べてみると、天保8年(1837)に完成するまで40年かかったとのこと。
かなりの大工事だっただろう。
まず本殿にご挨拶すべく、頂上を目指す。
到着。
785段の階段を上り、海抜251メートルの御本宮に到着。
御祭神は大物主神、崇徳天皇。農業・殖産・医薬・海上守護の神様だという。
何度もの改築を繰り返し、明治11年(1878)に現在の姿になった。
本殿の内部は当然、写真撮影禁止のため、ギリギリ映らないアングルを探す。
屋根が豪華だ。
景色も美しかった。
中央やや左に見えるのは”讃岐富士”こと飯野山。
舞殿の横に見えるのはお守りの授与所。
頂上には様々な建物があった。
船の写真や模型がたくさん置いてあった社なども。
海上守護の神は、瀬戸内海の海運を支えたのだろう。
帰りの景色は非常に美しかった。
大門を出てすぐの石段から。景色が美しい。
登りも下りも、脚力ないとかなり辛いと思う。
ちなみに、写真の中央やや左に映っている「灸まん」はこんぴらさんの名物で、その名の通り灸のような三角錐のまんじゅうだ。手のひら大。
おまけ
参道にある灯明堂(重要有形民俗文化財)で見つけた飾り金具。
旧金比羅大芝居
※この記事は、コロナ禍より前に訪れた場所について書いています。
香川県琴平町にある旧金比羅大芝居は、日本最古の芝居小屋である。
旧金比羅大芝居は天保6年(1835)に建てられた、現存する日本最古の芝居小屋。
昭和45年に「旧金比羅大芝居」として国の重要文化財に指定された。(パンフレットより)
もとは現在より300mほど離れた場所にあったが、昭和47年から4年の歳月をかけて現在の場所に移築復元したとのこと。
現在でも、現役で使われている。
現代の歌舞伎の舞台よりは小ぶりである。
柾目の板が美しい。
廻り舞台や幕も背後まで見学が可能。
こちらは舞台の後ろにある控室など。
個室が3~4部屋と大部屋が1部屋。
これは控室前の廊下。
左手に見える黄色の幕は舞台の松の絵が描かれた幕。
左手に見える梁が洒落ている。
曲がった木もこんなに美しい。
さらに、舞台下手から奈落に通じる階段(すさまじく急こう配)があった。
見学可のため、行ってみる。
階段を降りるとすぐ、廻り舞台の下に出る。
舞台裏とはいえ、かなり広々としている。
構造が美しい。
舞台を回す持ち手が 光っているのは、手垢だろうか。
客席に戻る。
横の2階席。
客席の廊下に木札がかかっており、席番号が書かれている。
現在のホールや劇場の席番号はアルファベット+アラビア数字であることが多いため、やはり漢数字は落ち着く。
左手の壁の中央付近に、外に出るための梯子が見える。
天井の組み物も整然として美しい。
入り口には、
今でいうクロークの、下駄版。
カウンターのような台があり、4畳ほどの小部屋一面に吊り下げられている。
この写真からは確認できないが、入り口が大変低かった。
屈まないと入ることはできない。まるで茶室のようだ。
入り口の上部の額は、演目と役柄、役者などが書いてある(最近のものである)。
移転したとはいえ、約180年前の芝居小屋である。
非常に保存状態が良く、現役で使われ続けている文化財というのは大変興味深いものだ。
こんぴらさんの参道から10分ほど歩いた場所にある。併せて訪れてみるのもよい。
【日記】久しぶりに飛行機に乗りました。
※この記事はコロナ禍より前に訪問した場所について書いています。
飛行機からの写真がなかなかよく撮れた。
チョコケーキにかかる粉砂糖のようでおいしそうだ。
関西に住んでいた時期によく通った、大阪。
関西弁の洗礼を受けました。だいぶ。
居酒屋で最初に店員さんが小皿を置きながら「つきだしです」と言ったときは、一瞬「?」となった。地元は「お通し」と言う地域ですので。
太平洋側の民からすると、瀬戸内海は憧れだ。
入り組んだ湾と点在する島々。
「海とともに生きてきた」という言葉がとてもよく似合う。
島国の美しさを再認識した。
p.s.機内の音楽のラインナップが意味不明だった
確かにJ-POPだが…限定的…
この選曲、嫌いじゃないです。
【レポ】今どきのカプセルホテルが最高すぎた。
※この記事はコロナ禍より前に行った場所について書いています。
カプセルホテル、すごい。
2020年2月。
羽田空港の早朝便に乗る機会があったので近くに泊まることに…
そこで、前から気になってたカプセルホテルがある。
こちら。
ナインアワーズ。
近未来なデザインが評判のカプセルホテル。
名前の由来は「都市の宿泊に必要なものを時間に置き換え、1h(汗を洗い流す)+7h(眠る)+1h(身支度)の9hを都市宿泊の概念する」ことから。
だから”ナインアワーズ”なのだ。
東京に10店舗、大阪に2店舗、名古屋・博多・仙台に1店舗ずつある。
公式サイト https://ninehours.co.jp/
室外機もモノクロに統一している。
では入ってみよう。
シンプル。初めて利用する人にはスタッフさんが利用方法を説明してくだるので安心。
エレベーターもこの通り。宇宙に飛べそうだ。
そして、ナインアワーズと言えば。有名なこれ!!!
近未来!!!
内部はかなり広い。
このフロアは私語厳禁。
寝ている方がいるので、物音ひとつしない静けさだ。
ここからは興奮して撮りまくった画像をバンバン載せていく。
シャワー室のある階に移動。
ロッカーは、フロントで渡されるカードキーのQRコードを読み取ることで開閉するシステム。
このカードをカプセルに忘れると虚しい気持ちになるので注意。
私は3回忘れた。
シャワーは手に持つやつと、天井に据え置きのやつの2種類。水圧はgood!
シャンプー・コンディショナー・ボディーソープが良いやつなのは超ありがたい…。
髪がキシキシする…なんてことはなく。
我が家のシャンプーより良い物だ、おそらく。
ジャージ上下・不織布スリッパ・歯ブラシ・バスタオル・フェイスタオル・バスマット。
ジャージは七分丈の七分袖だったか、着心地良かった。
シャワー浴びて歯磨きして、就寝。次の日が早いためだ。
寝心地は、かなり静かだった。いびきが気になることもなく、カプセルが狭いこともなかった。もっとも、自分は小柄な方なため、広かった印象。
この日は満室だったようだ。だが静かだった。
チェックアウト。
カードキーとジャージ・タオルなどなどを返却する。
ちょっと早く起きたため、ロビーのワーキングスペースで朝ごはんを食べる。
宿泊者は無料で利用できるワーキングスペース。
コンセントとUSB。ありがたい。
アクセスも、JR蒲田駅・京急蒲田駅から徒歩7分ほど。ちょうど中間地点なので便利。
まとめ。
とても良かった!
空港から近くて安くて清潔感があって、しかも静かだった。
価格は変動するのではっきりとは言えないが、自分が泊まった時は5,000円未満だった。とでも言っておきましょう。この低価格でこのクオリティはすごい。
なんとナインアワーズは宿泊だけでなく、仮眠やワーキングスペースとしての利用、シャワーだけの利用もできる。
実際、自分はシャワー利用を5回くらいしたことがある。個室のシャワールームなので、気兼ねなく身支度ができてとても良い。
夜行バスの到着地で予約しておくと良いでしょう。
というわけで、ナインアワーズ蒲田のレポでした。
今どきのカプセルホテル、すごい!!!
東京国立博物館(2020.1)後編
さて。前編では特別展「出雲・大和」のようすと、常設展について少しお届けしました。
こちらは後編です。
常設展の続きを書いていきます。
…と言いたいのですが、まことにうっかりしておりまして、キャプションの撮り忘れが多発しており、これはいったい何だったのかよくわからないものが多数…(不甲斐ない)
というわけで、学術的観点ゼロのただの感想を述べます(ブログ初心者)(開き直り)
素敵でございます。
江戸時代の振袖ですね。青地に竹と鶴が金糸銀糸で刺繍された豪華なものです。
裾に綿が入っているので、婚礼に使われたのでしょうか。また青というのが良い…
裾のアップです。鶴がたくさん飛んでいますね。
これが手作業の刺繍とは、信じられないほどです。刺繍でこの表現力はさすがです。鶴の型が皆違うのも素晴らしい。いくらでも眺めていられます…
あとこれです。江戸時代の超絶技巧といえば…
かんざし。
根付。
日用品というジャンルで括っていいクオリティではないですね。
超絶技巧見すぎて頭バグりたい方はこのエリアがおすすめです(は?)
あとはこれですね。刀剣です。
今回の目玉はこの太刀。
もちろん鞘もあります。
かの源頼政公が所持していたことで有名です。
古刀らしく腰反り。
鞘も黒漆で高級感というか、威厳を感じます。
獅子王は「細く薄い」と聞いていたのですが、そこまで細い感じはありませんでした。普通に太刀。
あと、トーハクが良いのは展示品だけではないのです。
本館がとても絵になります。
ここにはイスがあって、小休憩をとることができます。
壁のタイルもすてき。
外には庭があって、バルコニーに出ることができます。
修学旅行中の小学生がいました。班行動なんだよね。大変だね(協調性ナシだった小学生時代)
うらやましい…小学生の修学旅行でトーハク…
ここはあまりにも有名です。
実写版GAN〇Zの映画だと、この正面の金色の扉の向こうに、千手観音がいるんですよね。(突然の限定的な話題)
派手な金屏風は見ると元気が出てきませんか。
大胆な構図に味がある。
江戸時代の屏風です。しかし作者不詳。
狩野派がよく描いたとはありますが、絵師は本当にたくさんの引き出し持ってますからので。
でもこの構図と表現好きです。思わず写真撮りました。
ほんとうはもっともっと感想を書き連ねたいのですが、いかんせん多すぎて…
一旦ここで終わりにしますが、気が向いたらもっと書くかもしれません。
東京国立博物館(2020.1)前編
東京国立博物館です。
東京都の指定文化財保有数を爆上げしていることでも有名なトーハク。
私は毎年最低1回以上は必ず訪れています。
まあ、歴史ファンがトーハクに通うのは、女子高生がタピオカ屋に通うのと同じようなものですよね。ハハハ。(偏見すれすれ)
さて、今回はこれを観に行ってました。
というわけで、このレポを書き連ねていきます。
※当然、特別展の館内は撮影禁止ですので、文字だけのレポになります。
特別展「出雲と大和ー『日本書紀』成立1300年」
我が国最古の正史『日本書紀』が編纂されたのは養老4年(720)。今年令和2年は1300年記念となります。
この節目の年に、「神話」「神々」「祭祀」という観点から、出雲と大和を中心に古代日本の成立やその特質に迫ろうというものです。(公式チラシより)
まず最初は出雲大社の芯柱がどーんと展示されています。言うまでもないですが、驚くほど大きい。
3本の大木がひとまとめにしてあります。巨大神殿があった説が本当だとしたら、これはとんでもない大きさだったでしょうね。
出雲大社境内遺跡がら出土した装飾品や、造営のための設計図、奉納された鎧や刀などがありました。
ここからは出土品のオンパレードがしばらく続きます。
加茂岩倉遺跡の銅鐸や藤ノ木古墳の金具といった古代史界の有名アイドルはもちろん、島根県と奈良県の遺跡の名前がずらり。
そして、みんな大好き荒神谷遺跡の大量の銅剣。(みんな大好き…?)これはすごかった。展示室いっぱいに見渡す限り銅剣、剣、剣…
追い打ちをかけるようですが、荒神谷遺跡の銅剣って、同一の型を利用して制作されたかのような作風が特徴なんですよね。
だからみんな全く同じなわけです。同じ形の物(保存状態に差はあれど)が168本並んでいます。
途中から「私たちは何を見せられているんだろう…」ってチベスナ顔。最高ですね。
試されている観覧者…
あとはメスリ山古墳のあの巨大な円筒埴輪です。同じ部屋に三角縁神獣鏡33面ずらり。
第2会場は仏像が多かったです。
島根県萬福寺の四天王は凛々しいお姿。地方仏特有のクセはあまり感じられず、表情は端正で細かな造形もしっかりと表現されていました。平安時代(9世紀)のもののようなのですが、保存状態が非常に良い。
余談ですが、トーハクは基本的に360度から観られるように展示してくれていることが多いので本当にありがたいですね。
唐招提寺の四天王(うち2躰)や伎楽面もあって見ごたえがありました。
常設展
今回は常設展もかなり楽しみにして来たのです。
13室が工事中というレアな光景に鉢合わせましたが、それを抜きにしても展示の量が多い。ほんとうに量が、多い。
全部じっくり見ようと思うと最後の方で疲れ果ててしまうので、さーっと見ながら「お?」と思ったものをじっくり見ています。私は。
トーハクは常設展に限り、写真撮影がOKです(註:撮影禁止の展示品もあるので注意!キャプションに書いてあります)。
ですので、教科書・資料集常連の超有名作品まで写真OKだったりします。
今回の展示でしたら、例えばこれ。
写真撮り放題です。
では、気になったものの感想を書いていきます。
まずはこちら。竹内久一作、「執金剛神立像」です。明治26年(1893)に制作され、同年にシカゴで開催された万国博覧会に出展されたもの。
一見、凛々しい執金剛神像に見えますが、後ろを見ると…
あら。
邪鬼が引きずられています。必死な顔がかわいい。
現・近代の作品は、たまにこういうのがあるから見たくなってしまうんですよね。
お次はこれ。
初代宮川香山の「褐釉蟹貼付台付鉢」です。明治14年(1881)の第二回内国勧業博覧会に出品されました。
明治時代の超絶技巧です。
土でできてるんですよ。刺も、脚も、関節も…
この写真ではわかりづらいので、下アングルからも。
はい。二匹います。
明治の超絶技巧、恐るべし。
長くなりそうなので、ここらで後編に移ります。 後編はこちら。